愛する時


シャカの妊娠騒動の後・・・
ミロは宝瓶宮のカミュの元へと遊びに行き、開口一番こう言った。

『なあ、カミュ、俺たちも子供作ろうぜ!』
『無理だ』
きっぱりはっきり言い切るカミュ。
『所詮、男同士ではどう頑張ったところで子供はできん。それに私にはすでに氷河がいるから、別に子供など欲しくは無い』
『そ、そんな・・・でも俺は、カミュと俺の愛の結晶、2人だけの子供が欲しいんだよ!なあ、カミュ!』
『愚問だな。例え私とミロで頑張って子作りしたところで、所詮私には元々子宮などないし、しかも入れる場所も違う。これで子供ができるほうがおかしい』
『・・・カミュ・・・お前ってなんでそんなに冷めてるっていうか冷静なんだよ・・・?』
『冷静?私は普通のことを言っているだけだ』
『うう、それはそうなんだけどよ、やっぱり欲しいぜ!俺とカミュの子供!』
『・・・・・・』
『なあなあカミュ、今夜、ヤッてみようぜ!もしかしたら子供できるかもしれないし!』
『・・・できるはずなかろう?諦めろ』
『でもよ、やってみないと分からないだろ?』
『・・・・・・・』
『なあ、いいだろカミュ、一度でいいからさ、やらせてくれよ!』
『・・・・・・・・・』
『な?一発だけでいいからさ』
『・・・・・・・・・・』
『・・・・・・だめ?』
『・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・フ、仕方ないな、好きにするがいい』
とうとうカミュはミロの強引アタックに折れてしまった。
『本当か、カミュ?やった!!』

そしてミロはカミュにガバッと抱きつくと、首筋にキスしてきた。
『なあ・・・カミュ・・・・ここ、感じるか・・・?』
カミュの白い肌にキスしては、キスマークを付けていくミロ。
『カミュって、肌白いのな?やっぱシベリア育ちだから?』
『・・・・・』
『ああ、やっぱカミュの素肌ってサラサラ滑らかなんだな』
『・・・・・・』
『な、カミュ、本当に感じてる?』
『・・・・ああ、感じてるから心配するな』
『その割には、全然変化ないんだよな、な?本当に感じてるのか?』
『・・・・感じてると言っただろう?大体お前は喋りすぎだ。もっと静かにできないのか?』
『だってよ、カミュがあんまり無反応なもんだから、つい心配になって・・・それよりカミュの方も、俺に抱かれてる時くらいはクールにならずに、もっと素直になれよ?』
『フッ、私はいつでもクールを貫き通す!たとえ抱かれていようがな!』
『・・・カミュ・・・・そのクールさがいつまで持つかな?』
『・・・・なに?』
ミロは、突然カミュにキスして、そのくちびるを塞いだ。
そして強引に身体をまさぐっていく。
『よ・・・よせ!ミロ!』
『やだ、やめない』
そのまま、紅潮しているカミュをベットに横たえて、その胸元にキスを落としていくミロ。

カミュはミロの愛撫を受け、そのクールな態度が途端崩れる。
あきらかに感じてる証拠だ。
それがミロにとってはたまらないのだ。
カミュ・・・俺だけに見せるお前のその感じる表情・・・・
決して他では見せない表情を、ミロにだけには見せてくれるカミュ。
やっぱカミュは俺だけのものだ!
ああ、カミュ!お前はなんて綺麗なんだ!!
そして、カミュの大事なところへと手を伸ばしていき、そこを愛撫する。
途端、カミュが吐息のような色っぽい声をもらす。
『・・・カミュ・・・感じてる・・・?』
『・・あ、ああ・・・・』
それを聞いて、さらにミロは、カミュのモノを指で優しく刺激してやる。
カミュはミロに触れられるたびに、その体がビクッとなる。
そうとう敏感で感じやすくなってる証拠だ。
こうなったらあとはミロのペースに持ち込んでいけるはずだ。
普段クールなカミュでも、さすがに快感には抗えないようで、息も荒くなってくるし、体温も上昇している。
そんな感じてるカミュに、ミロもそろそろ我慢できなくなってきた。
そして、
『カミュ・・・・俺が欲しいのか・・・・?』
わざとミロはいじわる気にそう訊ねた。
カミュは答えないが、明らかに欲しいそうにしている。
『なら、俺が欲しいと、そう言ってみな?』
ミロにそう言われ、カミュは若干抵抗を感じながらも、喘ぎながら掠れた声で呟いた。
『・・・・ミロ・・・・お前が・・・欲しい・・・・』
カミュの喘ぎながらの色っぽい声音に、ミロもさらに興奮してきた。
『俺に入れて欲しいんだな?』
『・・ああ・・・お前に・・・入れて・・・欲しい・・・・』
『分かった、入れてやるよ、カミュ・・・』
そしてミロは、カミュの足を抱え上げると、正常位の格好で、一気にカミュの中へと己を突っ込んだ。
途端、苦痛と快感の入り混じったような悩まし気な表情を浮かべるカミュ。
それを見てるだけで、ミロはさらに深くカミュの最奥へと潜っていく。
カミュの暖かい体温が、ミロに直接伝わってくる。
『ああ、カミュ・・・いいぞ!!』
『ミ、ミロ・・・!!』
こんな姿、氷河とアイザックには見せたことないんだろう?カミュ?
ミロの突きで、カミュが切なげな表情を浮かべる。
そんなカミュを見下ろして、更に激しく強く突くミロ。
俺の突きで感じるお前のその表情・・・
もっと、もっと、カミュが欲しい!
子供なんかできなくてもいい。
こうしてカミュの中にいられるだけで、一つになれるだけで、ミロは幸せだった。
普段クールで、なかなか夜の相手をしてくれないカミュだからこそ、たまに抱かせてくれる時の乱れようのギャップが余計そそるものがあるのだ。
今夜だけは、お前は俺だけのものだ、カミュ!
弟子のことなんか忘れさせてやる。
氷河にも、アイザックにも、絶対渡さない。
お前を俺だけのものにしてみせる!!
『・・・カミュ・・・もう、イキそうだ、中に出してもいいか・・・?』
『・・ああ・・・中に・・・出してくれて・・・構わないぞ・・・ミロ・・・・』
カミュはそう言ってくれたが、本当は、中出しすると、後で腹痛に襲われるので、あまりしたくはなかったが、だが、ミロはカミュの言葉に甘えることにした。
『・・はッ・・・はぁ・・・カミュ・・・・好きだ・・・!!』
そして、ミロは、カミュの中に己を解き放った。
そしてまた、カミュも、ミロと一緒にイッた。

2人ベットにぐったりして、荒い息をついていたが、まだ余韻に浸るミロを残して、カミュは上体を起こすと、自分のアレを丁寧にティッシュで拭き取り、ふうと溜息をついた。
その様子に、ミロはカミュが怒っているのではないかと不安になった。
『・・・カミュ・・・もしかして、怒ってる・・・?』
『いや、ただ、男同士でこんなことをやっても、仕方ないと思ったまでだ・・・』
『そんなこと!!俺はカミュが好きだから抱いたんだ!男同士では愛し合うのはいけないって言うのかよ!?』
『別にそういうつもりではない。ただ、非生産的な行為だなと、そう思ったんだ』
『・・・カミュ・・・・』
ミロは悲しくなった。
あまりにもカミュは冷静沈着過ぎる。
乱れる時は乱れるが、それが済むといつもこうだ。
冷静に今の状況を判断して、クールに対処する。
それが情熱的なミロにはイマイチ分からなかった。
ミロは、カミュのことが好きだから、1つになりたいから彼を抱いた。
だがカミュは、その行為が、男女のそれと違い、子供もできない無意味な行為としか思っていないようだ。
好きだからこそ抱いたのに、カミュには俺のその気持ちが分からないのか?
そんなミロを残して、カミュはベットから立ち上がると、
『・・・シャワー、浴びてくる・・・・』
そう言い残して風呂場へ行ってしまった。
カミュ・・・早く俺に抱かれた体を綺麗にしたいのか・・・・?
ミロは、カミュと触れたところを洗いたくないとすら思っているのに、反面カミュは、早く綺麗に水で洗い流したいらしい。
そう思うだけで、辛かった。
やはりカミュは男なんだ。
男に抱かれて嬉しいはずがない。
そんなこと分かっていたはずだ。
それでも!俺はカミュが好きなんだ!たとえ男同士であろうとも。
ミロは1人、ベットに仰向けに寝転がり、天上をボーと眺めていた。

カミュは悩んでいた。
たとえ男同士で抱き合ったところで、しょせん子供などできない。
ミロもそんなこと分かっているはずだ。
それなのに、なぜ私を抱いた?
好き?愛してる?
分からない。
なぜ男である私のことを愛せるんだ?
ミロの心が分からない。
そして、自分の心をも・・・
確かにミロに体を許した。
彼に抱かれた。
彼に愛撫されて、感じて、思わず声までもらしてしまった。
挙句の果てには、女みたいに、彼を中に受け入れて、1つになり、絶頂を迎えて・・・射精してしまった。
なぜだ?
彼は、ミロは男だ。
そして私も男だ。
男が男に抱かれて、射精までしてしまうものなのか?
それはやはり好きだから?、愛しているから?
私はミロを好きなのか?、愛しているのか?
・・・・確かに、彼の子供が欲しいと、そう思ったこともある。
しょせん男である私には無理なことだが・・・・
だが、そう思うことこそが、2人の子供が欲しいと思うことこそが、愛している証拠なのか?
私は・・・・ミロを愛しているのだろうか・・・・?

カミュは、冷たいシャワーをその身に浴びながらも、そんなことを延々考えていた。
ミロに突かれたところが妙に痛い・・・・
体内に入ったミロのモノが、アレが・・・今、自分の中に入っていると、そう思うだけで、不思議な気分だ。
女だったら、それで子供ができるだろうに、しょせん男の身である自分には無理なのだ。
なぜか、それが無性に悲しかった。
もし、女だったら、こんなにも悩む必要もなかっただろうに。
男のこの身が恨めしい。
カミュは気付いていなかったが、そう思うことこそが、ミロを愛してる証拠なのだ。
だが、自分自身では、その思いに気付く事はなかった。
カミュにとって、ミロは親友。
それ以上でも、それ以下でもないのだから。
ミロがカミュを抱いたのは・・・・男同士で関係を持つのは、女性のいない聖域では、そう珍しいことでもないだろう。
カミュはそう思っていた。
ミロほどのいい男だ。街に出れば女など簡単に捕まえられるだろうに、なぜよりによって男の私など相手にするのか、カミュには分からなかった。


あとがき

カミュとの子供を欲しがるミロと、
男同士では所詮子供はできないと分かっているのに、ミロに抱かれるカミュ。
冷静沈着な水瓶座(カミュ)と、情熱的な蠍座(ミロ)の愛のカタチ?

(今回のBGMは、林原めぐみさんのアルバムですv)
スカーレットニードル!!

水中遊戯


『・・・ミーメ・・・・』
バドはその夜、眠れなかった。
なぜか目を閉じると、ミーメのことばかり考えてしまうのだ。
オレンジの髪に、妖しい紅い瞳、そしていい匂いがする・・・・
ミーメミーメミーメ・・・
『はっ!?俺は一体なにを考えているんだ!?』
いつのまにか頭の中はミーメでいっぱいだ。
そのまま悶々として夜も眠れない。
ミーメのことを想うと、なぜか身体が熱くなってくる。
いてもたってもいられない。
『・・・チ、そうとう溜まってるみてえだな。情けない・・・』
どうやらバドは欲求不満なようだ。
『・・・・ミーメ・・・、会いに行ってみるか・・・?』
バドはミーメに会うために、寝床の木の上から飛び降りた。

ここはいつもの湖畔。
いつもはミーメはここで竪琴を奏でているはずなのだが、果たして彼はいるのだろうか?
バドがあたりを見渡すと・・・いた!!
しかも彼は、こんな夜中にも関わらず、湖で水浴びしているではないか!
辺りはミーメの竪琴の音の効果か、とても暖かくて、動物たちも集まってきていた。
バドは、そんな動物たちやミーメに見つからないよう気配を隠して、ミーメの水浴びの様子を木陰でそっと覗き見ていた。
その様は、まるで変態覗き魔ストーカーのようだ。
そのまま息を殺してミーメを見詰めるバド。
月明かりに照らされたミーメの四肢は実に綺麗だ。
まるで泉の妖精か精霊のような錯覚さえ覚える。
これで「神よ、私は美しい・・・」などと言ったら、それこそ別の誰かを彷彿としてしまうが。
思わずミーメに見惚れるバド。
つい、1歩踏み出した弾みで、下に落ちていた木の枝を踏んでしまった。
途端、バキっという盛大な音が湖畔中に響く。
『誰だ!?』
ミーメが鋭い視線をこっちに投げかけてくる。
(はっ!しまった!!)
バドは慌てた。
まさかミーメの水浴びを覗き見していたことがバレてしまったのか?
周りの動物たちもざわめいている。
このままでは見つかるのは時間の問題だ。
そうこうしている内にも、ミーメが水音をばしゃばしゃいわせながらこっちに近づいてくる。
(や、やばい!!)
バドはなんとかこの場を穏便に済ませる方法はないかと考えた。
が、
突如、腕を掴まれ、そのまま湖に引き釣り込まれた。
ミーメだ。
彼はいつの間にか、バドのすぐ近くまで来ていたのだ。
『なんだ、やっぱりバドだったんだね!』
『ミ、ミーメ、違うんだ、別に俺は覗いてた訳じゃ・・・・』
『いいよ。バドにだったら、別に覗かれてもいいんだけどね』
間近で観るミーメの裸体は、月明かりに照らされ、水滴がキラキラ輝き、とても美しかった。
思わずそれに見惚れるバド。
『・・・・なに?バド・・・・』
『・・・ミーメ・・・・綺麗だ・・・・・』
『・・・・・!!』
突如バドはミーメを水面に押し倒した。
『いきなり、なにするんだ、バド!?』
ミーメは訳が分からず、水を飲まないように必死だった。
そんなミーメを、水の中で抱きかかえるようにして、いきなりキスを交わすバド。
水面で喘いでいたミーメは、この抱きかかえられた格好のまま動けず、突然バドにくちびるを奪われた。
『・・・んん・・・!?』
そのまま、水の中に沈みそうになって、慌ててバドの首にしがみ付きつつも、依然キスされたままだ。
一体バドは、どういうつもりで、いきなりこんな水の上でキスなどしたのだろうか?
それでも、バドのあまりに上手いキスに、思わずトロンとしてしまうミーメ。
それからバドは、くちびるを離すと、ミーメが感じてる表情に満足して、彼をお姫さま抱っこして、そのまま水の浅いところまで連れて行った。
『・・・バ、バド・・・一体どういうつもりで、私にあんなことを・・・!?』
まだ心臓がドキドキしているミーメ。
いきなりバドにくちびるを奪われた上、こうしてお姫様だっこまでされて、どこかに連れて行かれようとしている。
だがバドは無言でミーメを水の浅いところまで連れて行くと、そこで彼を下ろした。
そしてそのまま、水の中にミーメを下ろすと、上に重なるようにして、彼を抱く。
ミーメは、水の中に顔が潜らないように必死でバドの首にしがみ付いた。
それを狙っていたのか、意図してのことなのか、ミーメが抵抗できないのをいいことに、バドはミーメを抱いた。
その格好のままで、水の上で。
ミーメはバドから手を離すと、そのまま水の中に顔が沈んでしまうので、手を離せず、ひたすらバドにしがみ付いたままで、彼に抱かれていた。
なんて強引な抱き方をするんだ、バドは!
これでは、抵抗することもできない。
『・・・ああっ・・・くっ・・・!!』
ミーメがバドにしがみ付いたまま、必死で痛みに耐えているその表情。
バドはミーメの中に己を強く入れると、より一層ミーメは苦痛に耐える。
それが、たまらない!
『あ・・・は・・・・バド・・・!?』
ミーメが痛みに耐えながらも、必死でバドにしがみ付いてくる。
それを抱えつつ、バドはミーメの中へとぐんぐん突き入れてくる。
もう止まらない。
水滴の滴るミーメの綺麗な裸体を見てしまったからには、もう我慢できなくなっていた。
それで咄嗟にミーメにキスして、この場で彼を抱いてしまった。
水の中という、極限の状態で。
案の定、ミーメは水の中に顔が入らないように、必死でバドにしがみ付き、抵抗もできずにいる。
それと意図しての、自分の狡賢さに、多少自己嫌悪しながらも、それでもバドはこの場でミーメを抱きたかったのは事実だった。
ミーメの体は、先ほどまで水浴びしていたからか、ひんやり冷たく、そして気持ちイイ。
それでも、最中だからか、体が熱くなってきてるのも確かだ。
そしてバドは、冷たいミーメの中へと、自分の熱いモノを注いでやった。


『もう、バドはせっかちなんだから!』
ミーメはやはり怒っていた。
そりゃそうだろう。いきなり抱かれてしまったのだから。
バドはいつも唐突だ。
したい時に、する。
場所などいちいち選んでいられない。
『すまん、ミーメ・・・つい、我慢できなくてよ・・・・』
『ま、いいけどさ。それに水の中でヤルと、意外と気持ちよかったし・・・・』
どうやらミーメは水中プレイは気に入ったようだ。
それに安堵するバド。
『そうか、なら、またヤッてみるか?』
と、再びミーメを抱っこして水の中に入れようとするバドにミーメはすかさず言った。
『今度は、君が下になってみなよ!水の中に顔が沈みそうになりながら、溺れないように必死でしがみ付いていなければならない私の苦労が分かるからさ!』
そう言われ、さすがに躊躇するバド。
『う・・・そうだったのか、それは悪かったな・・・・』
本当は、それも意図して抱いたのだから、バドは勿論ミーメの苦労も知っていたが、そんなこと正直に言ったら、今度こそ本当にミーメは怒るだろう。
仕方なくミーメを地面に降ろそうとすると、彼はバドにぎゅっとしがみ付いて降りようとしない。
『ん?どうした、ミーメ?』
『水の中は大変だったけど、でも、ベットの上ならいいよ・・・』
これは・・・誘ってるのか?
バドがミーメを見てみると、彼はバドを見上げほんのり頬を染めていた。
『ミーメ・・・いいのか?』
バドの問いに、ミーメは頷いた。
『うん、でも今度は・・・もっと優しく抱いてね?』
『分かってるって!』
先ほどは早急だったから、次のベットの上では、もっと優しく、時間をかけてたっぷりミーメを可愛がってやろう。
と、そうバドは思った。


あとがき

バド×ミーメで、水の中でHです;
ミーメを溺れそうにさせながら、無理やりヤルなんて、バドってエッチv
それにしても、水中プレイって、実際にはどんなカンジなんでしょうか?
もどる

狂気の愛


夜、ミーメは、ベットの隣で眠るバドの寝顔を見ていた。
先ほどまで激しく攻めていた男とは思えない程、安らかな表情で眠っている。
(・・・・バド・・・・)
ミーメは眠ってるバドに優しく口付けた。
このままずっとこの時間が続けばいいのに・・・
永遠に今この時のまま、時が止まればいいのに・・・・
でも朝になれば、明日になれば、バドはミーメの元から離れて行ってしまう。
そんなのは嫌だ。
ずっと一緒にいたい。
ずっとこのまま、バドと繋がっていたい。
そう、ずっと永遠に一緒に・・・・

ミーメは起き上がると、突如、バドの首に手をかけた。
そしてそのままぐっと力を込める。

バドが自分の元を離れて行ってしまうのならば、いっそ今ここで彼を殺して、永遠に自分だけのものにしてみせようか?
(バド・・・君を殺していい・・・?)
ミーメはバドの首にかけた手にさらに力を込める。
バドはさすがに苦しそうに表情を歪めた。
(バド・・・バド・・・!)
本気でバドを殺そうと、そう思っていたはずなのに、なぜかミーメは涙が溢れて止まらなくなった。
そして、たまらなくなり彼の首から手を外した。
やはり、どうしても・・・できなかった。
『・・・ごめんねバド。・・・君を殺そうとしたんだけど・・・でも、どうしても・・・できなかったよ・・・』
咳き込むバドを見下ろして、ミーメは小さく呟いた。
『ごほごほ・・・ん?・・・ミ、ミーメ・・・・? なぜ泣いているんだ?』
バドは、まさか自分がミーメに首を締められて殺されかかったとは思っていないようだ。
そのまま涙をこぼすミーメを心配そうに見ている。
『・・・ううん、なんでもない・・・・。それより、大丈夫、バド?・・・・・ごめんね・・・・』
『・・・なにが?』
バドは首を擦りつつ、疑問顔をしている。
本当に首を締められたことに気付いていないらしい。
(・・・やっぱり、バドって可愛いな・・・)
ミーメはそんな間抜けでかわいいバドが無性に愛しくなった。
もちろんかっこいいバドも大好きだが、その反面、こういう間抜けな部分もあるというギャップがたまらない。
『ねえ、バド・・・・もう一度、抱いてくれる・・・?』
『あ?、ナニ言ってんだよ、さっきしたばかりだろう?』
『うん、でもね・・・また抱いて欲しいんだ・・・・』
『・・・・仕方ねえな・・・一度だけだぞ?』
そう言いつつも、ミーメの首筋にキスしていくバド。
ミーメはうっとりしてそれを受けていた。
もし、バドを殺してしまったら、もう2度と、こうして彼に抱かれることもなくなってしまうのだ。
ミーメにとって、それは死ぬよりも辛い事。
だから、彼を殺せない。

『バド、お願いだから、もっともっと深く深く、私の中に入ってきて欲しい』
『ミーメ?』
『・・・死んでも離れぬほど、バドと繋がりたい・・・・』
ミーメはバドをぎゅうっと抱き締めて、囁いた。
『ミーメ、一体どうしたんだよ?なんか様子がおかしいぞ』
『別に・・・私はいつも通りだよ』
『そうか・・・?』
『そうだよ・・・ただ・・・君に愛して欲しいだけだよ・・・』
今夜だけでもいい、君の全てを奪ってでも、私だけのものにしたいだけだ!
ミーメはバドを受け入れつつも、なぜか涙が溢れてきた。
それは痛みの為でも、ましてや抱かれるのが辛い訳でもなく、ただただ、悲しかった。
どうすれば、バドを自分だけのものにできるのか?
どうしたら、彼をずっと自分の元に繋ぎ止めておけるのか?
分からない・・・・
でも、今、この瞬間だけでも、こうして彼に抱かれて、身も心も全て彼に捧げ、1つになれていることが、とても嬉しかった。
願わくば、このままずっと一生、彼と一緒に1つになりたいとさえ、思った。
この夜が、永遠に続けばいい。
朝なんか、来なければいい。
彼と・・・バドと・・・、もう、離れたくない!
ミーメはバドにしがみ付き、必死に痛みに耐えていた。
体の痛みと、心の痛みに・・・
バド・・・もう2度と、私を離さないで・・・離れないで・・・・ずっと、このままで・・・・
『・・・一緒に・・・・逝こう・・ね・・・』
『・・・!?』
いきなり、ミーメがバドの首を両手で締めてきた。
さすがに驚くバド。
最中ということもあり、抵抗できず、しかももうイキそうだった。
(ミーメ・・・一体どういうつもりで・・・・?)
バドにはミーメの意図は分からなかった。
だが・・・
(・・・ミーメ・・・・お前に殺されるなら、悪くはないかも・・な・・・・)
と、バドはミーメの中に己を深く突き入れ、そこで果てた。

朝、ミーメが目覚めると、隣には、変わらず眠るバドの姿があった。
(バド・・・まだここにいてくれたんだ?)
てっきり、バドはもう出かけてしまったと思っていただけに、彼がまだいたことに安堵した。
それと同時に、寂しくもあった。
いっそ、私が眠っている間に、いなくなってくれれば、諦めもつくのに・・・
こうして、まだ彼がいてくれるとなると、やはり放したくない!離れたくない!
また、昨夜の独占欲が、嫉妬心が、沸々と湧きあがってくる。
今度こそ、本当に彼を殺してしまいそうで、ミーメは怖かった。
そして、ミーメは起き上がると、無意識の内に、またしてもバドの首に手を掛けようとしたその時!
『・・・いいぜ・・・殺せよ・・・』
『バド!?』
バドはいつの間にか起きていた。
そのまま、ミーメの目を真っ直ぐ見つめて、彼は言った。
『お前にだったら、俺は殺されてもいい、だから殺せ』
『・・・・・』
バドに、じっと見つめられ、ミーメはただ何も言えず無言だった。
本当は、バドを殺したくなんかない!
ただ、彼を離したくないだけなんだ!
別の誰かに取られるのが嫌だから、自分のものだけにしたいから、だから、彼を殺す・・・・
殺してしまえば、誰も彼を奪えない。
ずっと、このミーメのものになるんだ。
でも・・・だからといって・・・本当に彼を・・・殺すことなんか・・・・
『・・・・できないよ・・・・できるはずがないだろう!?』
ミーメは、バドの首を締める代わりに、彼に抱きついていた。
大好きな彼をこの手で殺すなんてこと、できる筈がない!
父さんをこの手に掛けたように、また私に過ちを繰り返させるつもりなのか!?
もう、愛する者を、失いたくない!
ミーメは、バドに縋って泣いた。
それを優しくなだめてやるバド。
『悪かったよ、ミーメ・・・・お前にいじわるしたみたいだな?俺』
『そんなこと・・・ないけど・・・でも、本当に、君のこと、殺せない・・・・』
『分かってる。お前の気持ちは、俺も、そう思う時があるからな』
『え・・・?バドも・・・?』
『ああ、ミーメを他の奴に取られたくなくて、俺だけのものにしたくて、お前のこと殺したら、俺だけのものになるかな?とか考えたこともある』
『・・・・バド・・・』
『だから、お前が俺を殺そうとする気持ちも分かるんだ。あの時、一緒に逝こうって言ったよな?、あの時、本当にお前に殺されてもいいなって思ったよ、ミーメ』
『・・・バド・・・・本当に、そう思ってくれていたの?私に殺されてもいいだなんて、そんなこと・・・』
『まあな、でも、お前は俺を殺せなかった。そして俺もお前を殺せない。なぜだか分かるか?』
『それは・・・・』
『そんなことしなくていいからだ!俺は、お前以外のやつを絶対好きになったりしない!俺が愛してるのは、ミーメ、お前だけだからな!』
『・・・バド・・・私も、バド以外の奴のものになったりはしない!君を一生愛すると誓うよ!』
『ミーメ・・・な?これで分かったろ!俺たちはお互いに愛し合っているんだ!だから、殺すことなんかしなくてもいいんだ』
『そうだね、バド・・・・』
『・・・ミーメ、愛してる・・・・お前だけを・・・・』
と、バドはミーメに優しく口付けした。
ミーメも、知らず知らずに涙がこぼれていた。
『・・・私も、バド・・君だけを愛しているよ・・・・』
そうして2人は、甘く優しい口付けを重ねて、お互いの温もりを感じあい、気持ちを確かめ合った・・・・


あとがき

実は以前テレビの「永遠の恋物語」の阿部定事件を観て、いたく感動してしまったので、
それに触発されてミーメ→バドで書いてみたくなったのです!
愛する男を正妻に渡したくなくて、自分だけのものにしたくて、嫉妬のあまり殺し、
その一物を切り取る!まさに狂気の愛!!素敵ですv(危険!)
本当に私、阿部定の気持ちというか想いに感動してしまって、彼女の気持ちがなんとなく分かってしまうのです。
他の人に渡すくらいなら、いっそ殺してしまうくらい人を愛するということ。素晴らしいですねえ^^
戻るのか?

声を聴かせて・・・v

バド×ミーメ テレH

『バド・・・・』
ミーメは、窓辺から射す月を見上げて、彼のことを想っていた。
『・・・バド・・・・君に逢いたいよ・・・・』
バドがヒルダの命令で旅立ってからは、ミーメの寂しい1人寝の夜は続いていた。

その夜も、ミーメは1人、自室の窓辺から外を見ては、遥かな彼に想いをはせていた。
『バド・・・早く私の元へ帰ってきて、そして私を強く強く抱き締めて、もう離さないで欲しい!』
バドに逢いたい!
バドに抱き締められたい!
バドが欲しい!
ミーメの想いは日に日に強くなるばかりだ。
とその時、ミーメの目にあるものが映った。
それは・・・・
紙コップだった。
だが、ただの紙コップではない。
底の方に糸が通してあるのだ。
その糸は、バドの持っているであろう紙コップの底と繋がっているはずだった。
ミーメはそれを見て、バドの言葉を思い出した。
「俺が側にいなくて寂しい時は、この紙コップに向かって話し掛けてみろ。そうすれば俺がどこにいようとお前の声に答えてやる」
というものだったのだが。果たして本当にこんな紙コップに話し掛けただけで、バドの元に声が届くのだろうか?
なんだか胡散臭いが、やってみなければ分からない。
モノは試しだ、とミーメは紙コップに向かって話し掛けてみた。
『・・・・バド?・・・・バド?・・・・聞こえる?』
しーーーん
返事はない。
『チッ!バドの嘘つき!!私の声に答えてくれるんじゃないのかい?』
ミーメは怒って、紙コップを投げようとすると、底に通してある糸がピーンと張った。
そこで初めて思い出したことがあった。
バドはこうも言っていたのだ。
「紙コップに話し掛ける時は、必ず糸をピンと張ってからにしろ。そうしないと声は届かない」
と。
それを思い出し、糸をピーンと張ってから、再びミーメは紙コップに向かって話し掛けてみた。
『・・・バド・・・・バド・・・・今度は聞こえる?』
そして、
「・・・・ミーメか・・・・?」
なんと、紙コップから愛しのバドの声が聞こえるではないか!
ミーメは狂喜乱舞して、再び話し掛けてみた。
『バド!バドなんだね!本当に声が聞けるとは思わなかったよ!』
「言ったろ、俺がどこにいようがお前の声に答えてやるってな!」
『うん、嬉しいよ。またこうしてバドの声が聞けるなんて!』
「・・・俺も、ミーメの声が聞けて嬉しい・・・・」
そんなバドの照れくさそうな感じが、紙コップ越しからも伝わってきた。
普段はなかなか素直になれないバドでも、こうして離れているからこそ、素直な気持ちが言えるのかもしれない。
『ねえバド、今なにしてるの?』
「俺は今宿屋に泊まってるよ。ヒルダ様から必要経費も貰ってるしな。たまにはフカフカなベットの上で寝てみたいし」
普段はもっぱら森の木の上を好んで寝床にしてるバドが、今は宿屋に泊まっているらしいことに、ミーメは苦笑したが、それ以上に心配なことがあり、聞いてみた。
『もちろん1人だよね?』
「当ったり前だろ!」
そんなミーメの心配をよそにバドはあっさり返してきた。
「お前こそ、誰か側にいたりしねえよな?」
今度はバドが聴いてきたが、
『当然だろ!ナニ言ってるんだい、バド?、私はバド一筋なんだから他の奴と一緒のはずないじゃないか!そういうバドこそ、旅先で浮気なんかしたら絶対許さないからね!!』
一応念を押しておくミーメ。
バドははっきり言って超美男だ。だからバドから誘わずとも、相手の方から誘惑してくるかもしれない。
バドがそんな誘惑に乗るとも思わないが、それでもやはり心配だった。
「浮気なんかする訳ねえだろ!!、ミーメ、俺を見くびるなよ!」
バドは自分が疑われて、ミーメには信用されていないのかと感じ、怒っているようだ。
『でも、やっぱり1人旅だと、寂しくて、ついとか・・・アバンチュールとか・・・・?』
「俺は1人には慣れてるから別に寂しいなんて思わねえ。それよりミーメこそ、1人寝の夜は寂しいだろ?」
『そりゃそうさ!バドがいないと寂しいよ、ウサギのように寂しくて死にそうだよ・・・・早く帰ってきて、バド』
「俺も早くミーメの元に帰りたいけどよ、まだ帰るわけにはいかねえ」
『そんなあ!いつ頃帰れるの?』
「うーん、分かんねえ・・・けど、こうして声が聞けるんだから、俺がいなくても我慢できるだろ?」
『できないよ!私は早くバドに会いたい!直に会って話したい、君に触れたい・・・・抱かれたい・・・・!!』
「おいおい、積極的だなミーメ?そんなに我慢できねえのか?」
『うん、できない』
「じゃ・・・・声だけでもヤルか?」
『え、なにそれ?声だけでもできるの?』
「ああ、周りには誰もいないんだな?」
『いないよ、私1人で窓辺に座って月を見てるんだ』
「そうか、ならそこでもいいけど、できればベットの上に移動した方がいいな」
『バドは今どこにいるの?』
「俺は今・・・ベットに寝転がってる・・・ミーメの事を思い出して・・・・」
『・・・・バド、なんか息が荒いけど、ナンかしてる?』
「してねえよ!!」
『ふーん、なーんか怪しいけど、ま、いいか。じゃ、私もベットの方に移動するね』
「糸が緩まないように気をつけろよ」
『分かってるって。・・・・ベットに移動したよ。これからどうするの?』
「・・・ミーメはどうしたいんだ?」
『もう、そんなこと分かってるくせに!バドのいじわる!』
「分かった分かった、じゃ、始めるか?」

こうして、バドとミーメの紙コップテレホンHが始まった・・・・
「ミーメ、俺のこと思い出して、ナンかしてみろ?」
『ナンかって、ナニ?』
「そんなん、気持ちイイことに決まってんだろ!」
『ええ!1人でヤルの?』
「仕方ねえだろ、今はこうして体は離れてるんだからよ。帰ってきたらたっぷり可愛がってヤルから、それまでの辛抱だ」
『うん、分かったよ・・・・・』
そしてミーメは、ベットに腰掛けたまま自分自身に触れてみた。
『・・・あ・・・あっ・・・・』
か細い声が漏れる。
「ミーメ・・・感じてるのか?」
『うん・・・・でも、自分でヤルよりも・・・・バドにされるほうが・・・感じるけど・・・』
「そうだ・・・その調子だ・・・」
息が荒いミーメに感化され、バドも・・・・
「俺も・・・・感じる・・・・ミーメのこと思い出して・・・・」
バドも息が荒いようだ。
(バド・・・・もしかして、私が紙コップで話し掛ける前から、すでに私のこと思い出して1人でヤッてたんじゃ・・・・?)
などという疑念がミーメの脳裏に浮かんだが、真偽は定かではない。
なんにしろ、バドもミーメのことを想って感じてる様がミーメには嬉しかった。
声だけでも、いやむしろ声しか聞こえないからこそ、なおさら燃えるのかもしれない。
瞳を閉じると、バドがすぐ側にいるような気がする。
自分で触れてるのに、バドに触れられてるように感じる。
ミーメは思い切って下半身を脱いでみた。
自分でヤッてて、すでに勃ってしまってるのはさすがに恥かしいが、それでも快感には抗えない。
『んッ!・・・・バド、感じてる?』
恐らくバドも、自分自身でヤッているのかもしれないが、
バドの激しい息使いがすぐ耳元で聴こえる。
「・・・・ミーメ・・・もうビンビンになってんのか?」
『バドだって・・・そうなんだろ?』
「さあな・・・」
『もう、バドはいつもいじわるなんだから!私1人でイカせる気?』
「分かったよ、俺はいつもミーメのことを想いながら・・・・」
『え、なに?』
「・・・いや、なんでもない。それより・・・・そろそろ・・・か?」
『・・・そうだね・・・・もうそろそろ・・・・』
2人共息が荒くなってきて、紙コップからはお互いの激しい息使いしか聞こえなくなってきた。
『・・・あっ・・・あん・・・も、ダメ・・・バド・・・!!』
「・・・・ミーメ・・・ッ!!」
一際息が荒くなったかと思うと、今度は大きく息を吐き出して、しばら無言でハァハァ言っている2人。
どうやら2人同時にイッたようだ。

ミーメは自分の手の平に絡む白濁を見て、なぜか多少寂しくなった。
本来なら、バドに舐めてもらってるはずのもの。
まさか自分で舐めるわけにもいかず、それをティッシュで拭き取る。
恐らくバドもそうなのだろうと思いつつ。
『・・・バド・・・どうだった?』
聞いてみる。
初めてのテレホンH。
「・・・ああ・・・ま、まあまあだったな・・・・」
バドも多少物足りなさそうだ。
「やっぱり、直接ミーメを抱いた方がいい・・・・声だけじゃ、モノ足りねえな・・・」
『そう?でも結構、ドキドキするよね?』
「ミーメは気に入ったのか?これ」
『うーん、そりゃバドに直接抱かれた方が何倍もいいけど、でも会えないんじゃしょうがないし、声だけでも聴きながらできたんだから、私は満足だよ』
「そうか・・・ミーメが気に入ったんならいいんだ。また寂しくなったら、いつでも紙コップに話し掛けろよ」
『ふふ・・・バドの方こそ、私を想像しながら1人Hする時は、ぜひ話し掛けてきてね、相手になってあげるからv』
「・・・っ!?するかよ!!バーカ!」
どうやら図星だったらしい。
まあ、バドみたいに精力が有り余ってるなら、毎晩でもムラムラくるのは仕方ないことだが、その想像のお相手がいつもミーメであることが、ミーメは嬉しかった。
願わくば、あまり精力の無駄使いをして欲しくないのも事実だが。
バドがミーメの元に帰って来た時に、今まで堪りに溜まった欲情を一気に爆発させて欲しいと、そうミーメは思った。



あとがき

バド×ミーメで紙コップを使った糸電話式テレホンHです。
紙コップというのが笑えますが、アスガルドには電波がなさそうなので、ま、仕方ないでしょう。

バド、早く帰ってきてねv

背徳のノクターン(夜想曲)


(ミーメ→シドでシド×ミーメ)

ここは、シド&ミーメの部屋。
そして夜。
『ねえ、シド・・・・ベットの隣、入っていいかな?』
突然ミーメは、ベットで寝ていたシドに聞いた。
『・・・別にいいけど。どうしたんだミーメ?』
シドは不審に思いながらも、ミーメのために布団を剥ぐってやった。
『うん・・・1人じゃ、眠れないんだ・・・』
『・・・・そうか』
そして、シドのベットの隣に潜り込むミーメ。
『・・・あったかいね』
『・・・そうだな』
ベットは、すでにシドの体温で温かくなっていた。
しばらく2人は、無言で天井を見ていたが、突然ミーメはシドに質問した。
『・・・シド、君は、1人でも平気なの?、眠れるの?』
『ああ、俺は・・・・』
(いつも兄さんのこと考えているから、1人でも寂しくない)
とは言えない。
そんな返答に困るシドを気にせず、ミーメは続けた。
『・・・私は・・・ダメなんだ。1人になると、どうしても眠れない・・・』
『・・・どうして?』
『分からない・・・多分、寂しいんだと思う』
と、ミーメの横顔が、フッと翳りを見せた。
(ミーメ・・・・)
それを横目にシドは思った。
やはりミーメは寂しいのか?と。
そして俺も、兄さんに逢えず、寂しいのか?と。
『だから・・・毎晩、誰かを求めるのか?』
『ああ。そうかもしれない。今もこうして君に甘えているのかもな・・・・』
『ミーメ。1人が怖いんじゃなくて、寂しいのが怖いんじゃないのか?』
『え・・・?』
『お前は自分でも気付かない内に、誰かを求めている。それは1人になるのが怖いんじゃなくて、1人の時に感じる寂しさが、つらいんだろ?』
『なんで・・・君にそんなことが分かるんだ!?』
『分かるさ。俺も、同じだから・・・』
『君も?』
『ああ。でも俺の場合は少し違う。こうしてミーメと一緒にいても、この心の乾きは癒せない』
『どうして?』
『・・・・兄さん・・・じゃなければダメなんだ! 他の奴では、この寂しさは癒せないんだ!!』
『シド・・・』
なぜかミーメは辛そうに呟いた。
『私でも・・・君の乾いた心は癒せないのか?』
『ああ、無理だな』
シドはきっぱり言い切った。
それを聞いて、なぜだかミーメは無性に寂しさを感じた。
こうしてシドと2人でいても、彼の心は癒せない。
自分の心も癒せない。
まったくの無駄だ。
『シド・・・、君にお願いがあるんだけど』
『なんだ?』
『・・・・私を・・・・抱いてくれないかな・・・・?』
『なっ!?なにを言うんだ、ミーメ!?』
『君はさっき言ったよね、私が毎晩誰かを求めるのは、1人になるのが寂しいからだって』
『ああ、そうだが』
『だから、君に抱いて欲しいって言ったら、変かな?』
『変だろ?俺は男なんだ、ミーメも男だろ?なんでそれなのに、俺に抱かれたいなんていうんだ!?』
『だって・・・寂しいから・・・・』
『寂しいからって、男に抱かれていいのか? それで満足なのか?』
『だって、君とこうして一緒にいても、一緒に寝てても、私の寂しさは癒せない。それは君が別の誰かのことを考えているから、こうして私といても、他の誰かのことを想っているからだよ!!私は君に愛されたいんだ!!』
急にミーメは激しい口調で叫んだ。
さすがにシドもミーメの異変に気付いた。
彼は愛に飢えている。
一緒にいるだけでは満足できないのだろう。
ちゃんと愛されているという証拠か証が欲しいのだ。
それには、ちゃんと行動で証明するしかない。
それがなんであれ、それさえもらえればミーメは満足するだろう。
『・・・ミーメ、本当に俺でいいのか?後悔はしないんだな?』
『・・・ああ、しない。ちゃんと君が私を愛してくれるのなら』
シドは思った。
ミーメも寂しいんだ。
そして俺も寂しい。
お互い寂しい者同士で傷を舐めあうのも、いいかもな?
『分かった・・・・いいだろう』
そしてシドはミーメの上になった。
ミーメが紅い瞳で見上げてくる。
それをちゃんと受け止めるシド。
『・・・本当に、いいのか・・・?』
シドがもう一度聞いてくる。
ミーメはコクリと頷いた。
そして・・・

シドは、ミーメに優しくキスする。
それはとても優しくて、けして激しくないキス。
くちびるとくちびるが軽く触れて、少し噛みあい、また離れるような微妙なキス。
それでもミーメは満足だった。
こうしてシドにキスされているだけで、なぜか身体が火照ってくる。
シドはさらに、今度はミーメの首筋にキスしていく。
そしてそのまま、鎖骨、胸へと移動していく。
ミーメは目を閉じて、それを感じていた。

そのままシドは、ミーメにキスしながら、彼の下着の中に手を入れてきて、ミーメのモノを優しくつかんだ。
そして指で軽く刺激してやる。
ミーメは快感に酔いしれるようにうっとりしている。
息も荒くなってきた。

『は・・はあ・・シド・・・君が欲しい・・・!』
突如ミーメは、シドに抱きつき、激しく求めてくる。
だが、
(違う・・・)
シドは気付いていた。
ミーメが本当に抱いて欲しいと思っているのは、バドだということに。
そして、そのバドとまったく同じ顔のシドに、バドの面影を重ね、こうして抱いて欲しいと言ってきたのだろう。
『・・・ミーメ、もう止めよう。こんなこと、間違っている』
『どうして?・・・私は本気だ!・・・本気でシドが欲しいんだ!』
『・・・いや、ミーメが本当に求めている相手は、俺ではなく、兄さんの方だろう?』
シドが哀しげにミーメを見下ろす。
(どうして・・・・そんなこと言うんだ?)
『そんなことないよ、私は本当にシドが・・・』
『いいんだ、ミーメ。無理しなくても・・・しょせん俺では兄さんの代わりにはなれない』
『・・・・シド・・・』
シドがミーメから離れようとするのを、ミーメは咄嗟に引き止めていた。
『待って、シド!行かないで!私を1人にしないで!』
『ミーメ・・・?』
『私は本当に、シド、君が欲しい!君に抱いて欲しいんだ!!』
『・・・ミーメ、本当に、兄さんではなく、俺でいいのか?』
『うん。シドに抱いて欲しい』

シドは正直、ミーメの真意を図りかねていた。
ミーメはバドではなく、シドを欲しがっている。
それはなぜか?
分からない。
でもそれでも・・・ミーメが自分を求めているのならば、その想いに応えてあげようかと、そうシドは思った。
たとえそれが、バドの代わりであったとしても・・・
『・・・分かったよ・・・ミーメ・・・』

シドは再びミーメにキスすると、今度は舌を絡めてきた。
そして、段々激しくなってくるキス。
シドはミーメにキスしながら、彼の体をまさぐって衣服を脱がしていく。
その手つきは、まるで高級娼婦を相手にしているような、優雅で優しくて、それでいて男を感じさせるような、そんな微妙な手つきだった。
(やっぱりシドも、女とか抱いたことあるのかな?)
ミーメはシドに抱かれながらも、そんなことを考えていた。
シドも年頃の男なのだから、女くらい抱いたこともあるだろう。
そしてそう思うと、なぜか心が痛くなった。
(そんなのは嫌だ!シドに抱かれていいのは私だけだ!)
なぜだかムカムカと嫉妬してしまう。そして、
『シド!もっと強く激しく私を抱いて!』
ミーメがシドを激しく求めてくる。
(今まで抱いた、どんな女よりも、私の方がイイことを証明してあげる!)
そんな積極的なミーメに多少戸惑いながらも、シドは彼の衣服を全て脱がした。
そして自分も服を脱ごうとすると、すかさずミーメが彼の衣服に手をかけて脱がしにかかる。
『・・・ミーメ?』
さすがに戸惑うシド。
『いいから、私にやらせて・・・』
ミーメはシドの上着の前を開けて、彼の白い胸に触れた。
途端、ビクッと感じるシド。
彼も受け体質なのだろう。
シドは、ミーメの上に4つん這いで跨ったまま、彼に服を脱がされるという、変な格好だった。
そしてミーメがシドの上着を脱がして、次は下半身を脱がそうと、腰のベルトに手をかけようとすると、すかさずシドが遮ってきた。
『い、いいよ・・・下は自分で脱ぐから・・・・』
だがミーメはやめない。
『だめ!、私にやらせてって言っただろ』
と、更にシドのズボンを脱がそうと、ベルトを外して、チャックを下ろして、その中に手を入れてくるミーメ。
『・・・あっ・・・ダメ・・・だって』
シドがすかさずミーメの手を掴んでくる。
(ちぇっ、ケチ!)
ミーメは内心舌を出した。
(もうすこしでシドに触れられたのに)
なんにしろ、2人は無事服も脱いで、準備万端整った。

そして・・・・


そしてシドは、ミーメの中に、ゆっくりと優しく入って行く。
決して激しくなく、傷つけないようにゆっくりと。
まるで処女を扱うかの如く。
『ミーメ、もし痛かったら、言ってくれ』
『ううん。大丈夫だよ』
ミーメはシドにぎゅっと抱きついて、僅かに眉を潜めた。
多少は痛みを感じているようだが、それを我慢していた。
そしてシドはゆっくりミーメの中に入り、入ったままでしばし見詰め合い。
ミーメは切なげにシドを見上げてくる。
それを優しく見下ろすシド。
『ミーメは・・・綺麗だな・・・』
『え?』
シドは突然、こんなことを言い出した。
『とても綺麗だ・・・・』
そしてミーメの頬に触れて、優しく撫でる。
『シド?』
戸惑うミーメ。
シドは構わず、そのままミーメに優しくキスした。
それを甘んじて受けるミーメ。
シドはミーメの中に入った後でも、決して激しく動くことはせず、むしろそのままの密着した状態のままで、ミーメに優しくキスを交わしては、愛おしそうに眺めていた。
それをドキドキして受け止めるミーメ。
バドとまったく同じ顔なのに、こうも全然正反対の抱き方をされてることがとても不思議な気分になる。
やはり、シドとバドでは違うのだ。
『シド、もっと激しくてもいいんだよ?』
ミーメは、シドが自分を気遣って動かないと思い、そう言ったが、シドは
『いや、俺は、ミーメとこのままでずっといたい』
などと言い出した。
『シド・・・』
『ミーメの中は、とても暖かくて、いい気持ちなんだ・・・・だから・・・離れたくない』
シドは、ずっとミーメの中にいたいらしい。
『・・・シド・・・』

(そんなこと言わないで・・・!)
ミーメは内心辛くなってきた。
確かにシドに抱いて欲しいとせがんだのは自分の方だ。
そしてこうして彼に抱かれてもらえて、嬉しいのも事実。
1人の時に感じる寂しさも、こうして抱かれることで癒される。
抱かれることによって、愛されていると実感できる。
それでも、やはりシドの心の中にはバドの存在がある。
シドが本当に好きで、愛している人は、バドなのだ。
ミーメではない。
それでもシドはなぜか、ミーメと繋がって気持ちイイと言う。
好きでもない相手なのに。
所詮、身体だけの感情なのか?
ミーメが辛そうに、シドから顔を背ける。
これ以上、彼の優しい視線に見つめられてると、どうにかなりそうだった。
(シド・・・私を見ないで・・・・!)
ミーメは横を向いて、目を閉じた。
その目元からは涙が滲み出て頬を伝う。
『・・・ミーメ・・・・どうしたの?』
シドが心配して聞いてきた。
『なんでもないよ・・・気にしないで、ちょっと、痛いだけ・・・・』
(・・・・心がね・・・)
ミーメは確かにシドを受け入れて身体も多少痛かったが、それ以上に心も痛かった。
『ごめん・・・ミーメ、すぐ終わるから、もうちょっと我慢して・・・』
と、シドは身体をゆっくり動かした。
とても優しく、ミーメを傷つけぬように、ゆったりした動作で。
そのシドの動きで、ミーメも思わず感じてしまう。
たとえ心が痛くても、身体の快感には抗えない。
それが、とても辛い・・・
そしてとうとう我慢できなくなって、シドに思いっきり抱きついてしまった。
そのまま、シドの動きに合わせるように、自分も腰を揺らすミーメ。
2人の息が段々激しさを増してくる。
「・・はッ・・・はッ・・・ミーメ・・・・」
「・・・はぁ・・はぁ・・・・シド・・・・」
シドが切なげに目を細める。
もうすぐ絶頂も近いのだろう。
ミーメもそんな彼に抱きついて、ぎゅっと目を瞑る。
そして2人は同時に・・・昇天!

ベットにぐったりしつつ、ミーメは満足だった。
こうして無事、シドに抱いてもらえた。
愛してもらえた。
たとえシドの心の中に、バドの存在があろうとも・・・・
体は確かに1つになれた。
それが嬉しかった。
そんな、シドの胸に頬寄せるミーメの頭を、シドはただ優しく撫でてやっていた。


あとがき

以前アップした「背徳のノクターン」の完結編です。
途中からだと訳分からなくなるので、また最初からアップしました。
でも最初からでも訳分からない小説ですね^^;
だって、ミーメ→シドですよ!?
ミーメよ、バドのことはいいのか!?って感じですが。
でも、この2人はお耽美でイイですねえv
ストリンガーレクイエム〜♪

真夜中はの顔・1

ケース1:シド×ミーメ(バック)の場合

そしてシドは・・・
ミーメをベットに四つん這いにさせると、その腰を掴んで、いきなりバックから挿入!
『・・・・っ!!』
ミーメは後ろからシドのモノを受け入れ、痛みにうめいた。
シドが激しくミーメを攻めて、腰を振る。
ミーメはシドの激しい攻めを、シーツをぎゅっと掴んで耐えた。
『・・ハァ・・・ハァ・・・いいぞ、ミーメ・・・・』
『・・・・んっ・・・んッ・・・!』
シドが激しくミーメの尻に腰を打ち付けてくる。
『・・・ミーメ・・・痛いか?』
『ん・・・大丈夫だよ・・・』
『我慢すんなよ!自分のモノ擦ればもっと気持ちよくなるぜ』
シドにそう言われ、ミーメは自分のモノを掴んで擦ってみた。
すると、すでに感じて先走りが出ていたが、そのまま自分で擦りながらもミーメは感じて、喘ぎ声を出す。
『ふっ、自分でヤッてて気持ちいいのかよ?』
シドが嘲笑するかのように笑った。
『し、仕方ないだろ・・・こんなとこ擦ったら・・・誰だって・・・気持ちよくなるよ・・・』
『ふん、淫乱め!男のモノを尻に咥え込んで、かつ、自分のモノすら自分自身で扱くなんて、相当淫らだな、ミーメ?』
『シ、シドが自分でヤレって言ったんだろう?』
『黙れ!!口答えすんな!!』
いきなりシドはキレて怒鳴ると、さらに激しく腰をミーメに打ち付けてきた。
さすがに黙るミーメ。
いや、声も出せなかったのだ。
なぜならそれは悲鳴しか出せなくなったから。
『・・・っ!!!シ、シド!痛いよ!やめて!』
『始めに言ったろ?やめてと泣き叫ぶくらい、激しく抱いてヤルってな!!』
『た、確かにそうだけど・・・・!あん!?』
シドの激しい攻めにミーメは耐えられなくなってきた。
普段は紳士的で優しい抱き方をするはずのシドが、まさかこんなにも激しかったなんて、下手をすると言葉攻めもプラスされて、ジークフリートやバド以上に激しいのかもしれない。
『・・ハァッ!・・・ハァッ!・・・』
ミーメはシドの痛みを紛らわすために、自分のモノを擦って快感を得た。
痛みと快感の入り混じった妙な感覚に襲われ、
『・・・イク・・・イク・・・イッちゃうよ!シド!?』
ミーメは堪えきれなくなり、イキそうになるが、それをすかさず止めるシド。
『先にイってもいい?』
『先にイクなんて許さねえ!俺がイってからイケ!』
『そんなあ・・・もっ、我慢できないよう!!』
ミーメが必死で懇願しても、シドは許してくれないようだ。
さらに激しくミーメにピストンするシド。
『あっ、そんなに激しくしないで!!』
『うるせえ!!黙ってろ!!!』
シドは段々息も激しく、呼吸も乱れて、そしてとうとう!
『・・・・くう!!』
ミーメの中で弾けた!
それを感じ取り、ミーメもようやくイクことが許された。
『・・・・あっん!』
シーツに白いものがかかる。
シドはミーメから自分のモノを抜くと、さっさとしまってしまった。
そして、ベットに沈み込むミーメに向かって一言。
『・・・・ふ、まあまあってとこだな』
『・・え、私はまあまあなの?』
『なんだ?不服か?』
『うーん、ちょっとね、』
『へ、なら次は俺を満足させられるようにもっとがんばんな!』


あとがき、というかお詫び^^;

シドファンの皆様ごめんなさーい!!
こんなのシドじゃありませんよね!(滝汗)
しかも、いきなし本番!!シドは別人!!ミーメは女の子!!短ッ!!
それにジーク・バド・ミーメの3人を同時に相手してコマしてくれるんじゃなかったのか!シドよ!?
いや、受けならともかく、攻めで同時に3人の相手は出来ないと思いますですよ、ハイ。
でも、なかなかヨカッタぜ、ミーメ・・・・

真夜中は別の顔・2

シド×バド

シドは、バドを背後から抱き締めて、その首筋に舌を這わせる。
それをゾクゾク感じるバド。
さらに胸の中に手を入れて、その乳首も可愛がってやる。
軽く摘むと、バドが吐息のような声をもらす。
『兄貴・・・いや、兄さん、感じてんなら素直に声を出してもいいんだぜ?』
シドがバドの耳元で甘く囁いてくる。
『・・・いや・・・俺は・・・・・』
バドは感じて荒い息ながらも、首を振った。
『ふっ、相変わらず強情だな。こんな時くらい、もっと乱れてみろよ?』
言うと、シドはバドの股間に手を入れて、モノを掴む。
『ふーん、さすが兄さんだ。いくら双子とはいえ、俺のよりでかいんじゃねえの?、それとも感じて、もう起っちまってんのか?』
と股間のモノをさらに扱きはじめる。
『・・・っ!!』
さすがに耐え切れず、吐息がもれるバド。
『ちっ、素直じゃねえな。もっと色っぽい声出してみろよ?』
シドはバドの喘ぎ声が聞きたくて、さらにモノを可愛がってやると、
『・・・・っう!・・・ん』
たまらず堪えきれなくなり、高い声がもれるバド。
『ふふん、けっこう可愛いじゃねえか』
シドはニヤッと笑うと、背後からバドにキスした。
そしてそのまま舌まで絡ませてくるほどにバドのくちびるを奪い、
かつ、モノをも可愛がってやる徹底ぶりだ。
バドは両方から攻められ、感じてうっとりしてしまう、
シドはバドからくちびるを離すと、その唾液が糸を引く。
『気持ちイイのか?兄さん』
『・・・・ああ・・・』
『ならもっと気持ちよくさせてヤルよ!』
さらにシドはバドのモノを手で可愛がり、もうそろそろ先走りも出てきた。
『ほら、気持ちイイだろ?』
『・・・はぁ・・・!はぁ・・!』
バドはかなり息も荒く、もうそろそろイキそうだったが、
『おっと、まだイクなよ!兄さんのアレを俺が飲んでやるからよ』
と、シドは、限界も近いバドのモノをいきなりその口に含んで、さらに舌や歯で刺激してやると、
『・・・ハァ!ハァ!・・・くぅ・・・!!』
バドは我慢できなくなり、シドの口内に射精。
シドはバドの白濁を飲み込んだ。
『・・・やっぱ兄さんのは美味いな』
シドは口元を拭うと、今度はバドに
『今度は俺のも飲んでくれよ!』
とバドの口に自分のモノを突っ込んだ。
『・・・・・んん!?』
いきなり突っ込まれ戸惑うバドに、
『もっと美味そうに舐めてくれよ、兄さん』
と、シドが不敵な笑みで見下ろしてくる。
バドはそんなシドを睨み返しつつも、口内でシドのモノを舐め上げてヤルと、途端シドは感じてうっとりする。
『さすが・・・兄さんの舌使いは・・・巧いな・・・・』
段々息も荒くなってくるシド。
バドの巧い舌使いと、先を吸い上げるテクニックで、徐々に登りつめてイク。
シドは感じて、堪らずバドの口内でイッた。
それを飲んでやるバド。
『・・はぁ・・・はぁ・・・・さすが兄さんはイカせるのが上手いんだな?』
と意味深な目を向けるシドに、バドはバツが悪そうに目を逸らすことしかできなかった。


あとがき

懲りずにまたシド攻めをヤッてしまいました(汗
でも今回は対ミーメとは違い、そんなに鬼畜じゃありませんね。
口は悪いけど^^;
やはり愛しているからか・・・?
兄さん・・・・

美女と野獣・・・


ヒルダに、彼女を殺すか、犯すかの選択を迫られたバドだったが・・・・
バドは意を決っすると、ヒルダをそのままベットの上に横たえて、彼女の上に・・・
だが、やはりヒルダを抱けるのはあいつしかいない。
そう思い、バドはヒルダに、ジークフリートに事情を説明して、彼にこの任務を任せたい旨を説明したが、途端ヒルダは、時間がないからそれはできないとバドを引き止めた。
『お願いです!・・わたくしが意識を保っていられる時間はあと僅か・・・それまでに・・・・奪ってもらえないと・・・・あなたしか、いないのです!!』
『・・・ヒルダ様・・・』
ヒルダの必死の頼みに、バドもこれ以上断ることはできなかった。
『・・・分かりました・・・俺で・・よければ、この任務、見事やり遂げてみせましょう!』
ようやくバドがその気になったことに安堵し、ヒルダは彼に全てを委ねた。
身も、心も・・・
バドは、ヒルダを傷つけぬよう優しく、かつ、急がねばならないという難しい方法でやらねばならない。
しかもヒルダは主君であり、処女という、とんでもないオプション付きだ。
バドも、相当の覚悟がいるだろう。

バドは、ヒルダの服を脱がして、誰にも触れられたことがないであろうそのしっとりとした白く綺麗な素肌へと、初めて触れた。
途端、ヒルダの体がびくっと震えた。
やはり初めてなのだ。それは仕方ない。
ヒルダは目を閉じて、その時を待っていたが、体が僅かに震えている。
バドは彼女を傷つけぬように、その肌に触れて、軽くキスする。
まずはいきなり入れることはできないから、濡らさなければならないのだ。
そのためには前戯も必要だった。
バドにキスされ、白い肌がほんのり染まる。
(ヒルダ様・・・・お許しください・・・・)
バドは心の中で謝りつつも、ヒルダの肌を愛撫し、彼女の準備を整えてあげる。
そのやわらかい胸・・・・白く滑らかな肌・・・・美しい肢体・・・・色っぽい表情・・・・
バドは、ついヒルダにキスしたい衝動に駆られた、こんなにも美しく、清らかで、穢れなく、澄み切った女性など、そうはいないだろう。
しかし、くちびるを奪うことはできない。
それは、ジークフリートのものだから。
本当にヒルダを奪っていいのは、ジークフリートなのだ。
バドではない。
彼の仕事は、あくまでヒルダの処女を奪うこと。
決して、ヒルダ自身を奪うことではない。
それでも・・・、やはり・・・・男としては我慢できない。
だが今は一刻を争うのだ。
バドはヒルダが充分に潤ったことを確認すると、そっとヒルダに呟いた。
『・・・ヒルダ様・・・これからいきます・・・・多少痛みが伴いますが・・・・どうかお許しください』
ヒルダは、バドの言葉を聞き、僅かに頷いた。
やはり、こういうことは初めてなので、かなり緊張しているし、それになにより恥かしいのだ。
そんなヒルダを気遣いつつも、バドは彼女の足を広げると、初めての場所へと己をあてがった。
そして、ゆっくり彼女の中へと入っていく。
傷つけないよう、優しく、ゆっくり、
ヒルダのソコは、まだ誰も受け入れていないので、とても狭くてきつい。
ヒルダも、初めてバドのものを受け入れ、痛みを感じ、表情を曇らせる。それが色っぽくたまらない。
『・・・あ・・・あぁ・・・!』
ヒルダが耐え切れなくなったように、か細い悲鳴を上げる。
やはり初めてだから痛いのだ。
その目からは、うっすら涙さえ滲んでいた。
さすがにバドも罪悪感を覚え、早くヒルダを楽にしてやろうと考えた。
そのまま、ゆっくりと彼女の中へと己を入れて行き、
その時!突如

『フッ、バドよ・・・よもや主君であり処女でもあるこの私、ヒルダを犯すとは、お前もやはりただの男だったようだな?』
いきなり黒ヒルダ降臨!
どうやら、あまりの痛みの為か、善ヒルダの意識が途切れてしまったようだ。
やばい!
バドが咄嗟に離れようとするも、黒ヒルダは彼を離すまいと、強く抱き締めてきた。
『ふふ・・・どうした?男なら、女を抱いたら最後までやらぬか!』
『・・・・くっ!?』
どうにかして黒ヒルダから逃れようにも、今は最中でそれもできない。
これはかなりヤバイ状態だ。
『さあ、もっと私を愉しませてくれるのであろう!』
黒ヒルダが妖艶に微笑み、バドにキスしてきた。
その激しい舌使いに、バドもとうとう欲情に火が点いた!
今まで善ヒルダが相手だったから、彼も優しく抱こうと思っていたが、今ならその必要も無い。
黒ヒルダ相手に優しくなることはない。
彼女の望み通り、思いっきり愉しませてやろうではないか!
今まで大人しかったバドがいきなり激しくなってきたことに黒ヒルダは気付いた。
勿論黒ヒルダであっても、その体は処女のままだ。
いきなり激しく抱かれて、正直苦痛だった。
それでも・・・かなりイイことは確かだ。
『そうだ・・・バドよ・・・もっと、激しく・・・!!』
黒ヒルダがしきりにバドを求めてくる。
バドもそれに応えるつもりはないが、もう後戻りはできない所まできていた。
黒ヒルダを思いっきり突く。
その度に彼女は嬌声を上げた。
『ああ・・・いいぞ、バド・・・もっとだ!』
そしてバドが激しく突くたびに、黒ヒルダはうっとりと恍惚の表情を浮かべた。
どうやら感じているらしい。
そしてバドもまた、もうすぐイキそうだった。
そのまま2人、共に登りつめてイキ、そしてとうとう!
バドは彼女の中で、果てた。

ベットに倒れこむバドと、満足そうな黒ヒルダ
『バドよ・・・かなりよかったぞ!お前は男としては最高であろうな!』
こう黒ヒルダに褒められても、バドは素直に喜べなかった。
結局、善ヒルダはいなくなり、元の黒ヒルダに戻ってしまっていた。
これで処女は奪えたものの、果たしてオーディンの地上代行者は、黒ヒルダからフレアへと変わったのだろうか?
もし、代わっていなかったら、俺のしたことはなんだったんだ?
ヒルダ様を犯し、その処女を奪ってしまった!
これは到底許されることではない。
黒ヒルダは満足そうだが、ジークフリートやトールは決してバドを許さないだろう。
彼らに殺されてもおかしくないことを、俺はヒルダ様にしてしまったんだ。
そうバドが鬱々と考え込んでいると、
黒ヒルダの指から、突然、ニーベルンゲンリングが外れ、床に落ちた。
そして黒ヒルダもまた、元々の優しいヒルダへと戻っていた。
『は・・・・ここは?、わたくしは一体・・・・?』
ベットから起き上がり、周りを見渡すヒルダ。
そして、今、自分が全裸だと初めて気付き、慌てて毛布を胸元に当てた。
それから、バドに気付き、多少驚いたようだったが、それからにっこり微笑みかけてくれた。
『バド・・・、あなたがわたくしを指輪の魔力から解放してくれたのですね?ありがとう』
バドは正直、ヒルダに怒られるか、嫌悪されるかもしれないと覚悟を決めていただけに、このヒルダの言葉に戸惑った。
『・・・・ヒルダ様・・・・俺を、許してくださるのですか・・・・?』
『ま、許すもなにも、あなたはわたくしを助けてくれたではありませんか?わたくしの無理なお願いに、あなたもさぞ辛かったでしょうに?本当に感謝しているのですよ』
『しかし俺は・・・あなたを・・・・!』
『いいのです。これで。結果として、こうしてわたくしは指輪の魔力から解放されました。それはバド、すなわちあなたの愛の力のおかげなのですよ』
『愛の力?』
『そうです、ニーベルンゲンリングは、愛の力でも外すことができるのです!そしてリングが外れたということは、すなわち、あなたがわたくしを愛してくれたからに他なりません』
『ヒルダ様・・・・』
『だからバド、わたくしはあなたに感謝しています。なにも咎めることなどいたしません。こうして元のわたくしに戻れたのは、あなたのおかげです。ありがとう、バド!』
『ヒルダ様、そのありがたきお言葉、感謝いたします!』
こうしてバドは、無事ヒルダをニーベルンゲンリングの魔力から解放することができた。


そして後日談
『バド、見てください、このお腹を・・・、あなたとわたくしの赤ちゃんですよvv』
『・・・・・・・・・・・・(冷や汗)』
バドとヒルダの間に、待望の赤ちゃん誕生か!?
この下克上カプの今後の行く末に期待したい!


あとがき

ぎゃあー!!とうとうヤッてしまいましたよ!バド×ヒルダで(汗)
しかも、ヒルダ様、バドの子を宿されたようで・・・・
最近、妊娠・赤ちゃんネタばっかしですねえ^^;
作者の願望の現れか?
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