聖域聖闘士学園


(入学編)
学園モノ
青銅・黄金

僕は瞬。
今日から、この聖域聖闘士学園に入学することになったんだ。
もちろん僕の他にも、星矢や紫龍、氷河、それに一輝兄さんも入学予定のはずなんだけど、まだみんな来てないみたい。
とりあえず、校舎内にでも入ってみようかな。
そして玄関に入ったとき。
「あら、あなた。今日から入学予定の新入生ですね?」
「あ、は、はい。瞬といいます。よろしくおねがいします」
いきなり僕は、紫色の髪の長い女性(少女?)に声をかけられて、緊張しながらもあいさつした。
「まあ、礼儀がいいのですね。よろしくてよ」
その女性、(どう見ても僕と同い年くらいに見えるんだけど)は、鷹揚に頷いて、微笑んだ。
「わたしは沙織、木戸沙織です。この学園の校長を勤めさせていただいてますわ」
「ええっ!?校長!?」
僕は思わず声に出して驚きを現にしてしまった。
だって、こんな僕と同じくらいの歳の女の子が、この聖域聖闘士学園の校長先生だっていうんだよ。そんなの信じられるわけないよ。
「うふふ・・・、驚きました?」
その女性、いや、木戸沙織校長先生は、僕の失礼な態度にも気分を害することなく、微笑んだ。
うん、こういうところは僕よりも大人びてる感じがするね。
「無理もありません。皆、最初は驚きますわ。」
さらに彼女は告げる。
「とりあえず、教室にご案内しますわね」
そして、木戸沙織校長に案内されて、ひとつの教室の前まで来た。
「ここですわ」

彼女に指差され、とりあえず教室に入る僕。
「おじゃましまーす」
わあ、ここはみんな上級生ばかりなのかな?
みんな背の高い、大人びてる人たちばかりだよ。
もしかして僕、教室間違えちゃった?
と、教室を出ようとした時に、誰かにぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい」
「おや、君、今日からの新入生かい?」
見ると、水色の髪をした綺麗な女の人が?
あれ?確かここって・・・・?
「え?ええ、まあそうですけど・・・」
「そうか、ふふ、美しいじゃないか」
「えっ!?」
「どうだね、君。わたしの主催する倶楽部に入らないか?」
「く、倶楽部ですか?」
「そう、その名もビューティークラブさ!」
「はあ」
「このクラブには美しい者しか入ることは許されない特別なクラブなのだよ。そこに選ばれるということはとても光栄なことだとおもいたまえ」
「は、はあ・・・」
「ということで、今日から君はビューティークラブの一員だ!」
なんだか分からない内に、ビューティークラブというおかしなクラブの一員にされてしまった僕。
うう、なんか怖いよ、助けて兄さん!
と、その時!
「待ちたまえ、アフロディーテ!」
突如甲高い声がして、振り向くと、そこには金髪の綺麗な女の人が?
あれ、さっきも思ったけど、ここって確か男子校のはずだけど?
しかもその人、なぜか目を閉じてるし。
この学園にはヘンな人が多いな。
と、水色の髪の人(アフロディーテさん?)は、金髪の人(シャカさん?)に向き直って言った。
「なんだい、シャカ?」
「彼は、仏陀クラブに入る宿命なのだよ。邪魔しないでくれたまえ」
「え!?仏陀クラブ!?」
またヘンなクラブ名に思わず叫ぶ僕。
「んっふ、なにを言い出すかと思えばそんなこと。最初に彼に目をつけたのはこのアフロディーテだ。邪魔してるのは、シャカ、君のほうではないかな?」
「フッ、なにを言う?わたしは3日前から彼に決めていたのだよ。今日声をかけた君よりもはるかにわたしのほうが早い」
「3日前から彼が来るとどうして分かった?」
「ふん、それは、瞑想中に仏陀のお告げを聞いて分かったのだ。今日から3日後に瞬という名の新入生が入るから、彼をぜひ仏陀クラブに誘いなさい。と」
え?なんでこの人、僕の名前を知ってるの?
「ふ、馬鹿馬鹿しい、そんな話信じられるわけがないだろう?」
「信じる信じないは君の勝手だが、とりあえず彼はわたしが先に目をつけておいたのだ。わかったらそこをどきたまえ」
と、なにやら水色の髪の人と、金髪の人が僕を取り合って(?)もめ出した。
ど、どうしよう?
周りの人たちは、止めるどころか、遠巻きに僕達を見てるだけ。
中にはヤジを飛ばす人までいるし。
「おい、またアフロディーテとシャカが揉めてるぞ」
「あいつら、美しいものに目がないからなあ」
「あの新入生も気の毒にな・・・」
「でも面白そうじゃねえか!いいぞ、やっちまえ!」
「こら、デスマスク。あまり煽るなよ」
などなど、好き勝手なことを・・・

うう、誰も仲裁に入らないの?その渦中真っ只中にいる僕は一体どうすればいいの?
助けて!兄さん・・・


つづく?

あとがき

いきなし学園モノなんぞを書いてみました。
意味は、とくにありません^^;
でも、学生かあ・・・若いってイイわぁv
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