オーディン様がみてる


ここは、アスガルド聖女子学院。
そこでは・・・・当然のことながら、生徒はみんな女性ばかりだ。が・・・
当然、神闘士たちもみんな女性だった・・・
これは、その日常風景のひとコマである。

『みなさん、おはよう』
クラス最年長のジークフリートことジークが朝の挨拶をして教室に入ってくると、彼女の一番の親友・シドが話し掛けてきた。
『あら、ジーク、今日もウェーブヘアーがばっちり決まっているわね!』
『そう?ありがとう。でもシドこそ、女の子なんだから、そんな男のコみたいなツンツン髪型やめて、もっと髪の毛を伸ばしてみてはどうかしら?きっとお似合いになると思いますよ』
『いいえ、私はこの髪型、気に入っていますの、なんといってもバドお姉様とお揃いですものv』
『本当にシドったら、バドが好きなのねえ?』
『ええ、私の憧れのお姉様ですものv』

と、そこへクラス最年少のフェンリルが通りかかった。
『なあ、お前ら朝っぱらから何を話してるんだ?』
『あら、フェンリル、相変わらず、変な髪形ね』
『そうね。ちょっと前髪が長すぎるんじゃなくって?』
『うるさいな・・・別にいいだろ、俺の勝手だ・・・!』
『まあ!シド、今の聞きまして?』
『ええ!確かに聞きましたわよ、ジーク!』
『な・・なんだよ・・・・?』
『もう、フェンリルったら、女の子なのに、そんな男の子みたいな汚い言葉を使うなんて、はしたないですわよ!』
『そうよ、女の子はもっと丁寧な気品ある話方をなさらないといけませんわ!』
『・・・お前らの方が変な喋り方じゃないか!?』

と、そこへ、クラス一番の秀才アルベリッヒが教室に入ってきた。
『あら?、アルベリッヒも、前髪が長すぎですよ、目に入ってしまいますわ、私が切ってさしあげましょうか?』
と、ジークがハサミを片手にアルに迫ると、アルはなぜだか後退していく。
『い、いいよ!自分で切るから!』
『あらあら、そんな遠慮なんかなさらずに、私が切ってさしあげますわよ』
ジークに迫られ、なぜかタジタジのアルベリッヒ。

『うふふ・・あの2人は本当に仲良しさんね!』
シドは微笑ましそうに、そんなジークとアルの様子を観ていた。

と、そこへ、オカッパ頭の男勝りなハーゲンがやってきた。
『あら、ハーゲン、聞きましたわよ。最近、お隣の男子校のフレアさんといい感じらしいですわね?』
『あん?、お前らには関係ねえことだろ?』
『もう、ハーゲンったら、どうしてそんな汚い言葉使いをなさるの?、そんなだとフレアさんに嫌われてしまいますわよ』
『そうよ、フレアさんはとてもおっとりとしたお優しい方と聞きましたわ、あなたがそんな粗暴な態度だと、いつか振られてしまいますよ』
『・・・チッ!さっきからうるせえな!俺が誰と付き合おうが、俺の勝手だろ!お前らに指図される覚えなんざねえんだよ!!』
男勝りのハーゲンは、長スカートをたくし上げて、机の上に座ると、脚を組んで、タバコを吸い出した。
その様はまんま一昔前の、不良スケ番そのものであった。

そんなハーゲンを呆れて見ているジークとシド、清純派乙女(?)の彼女らの前に、この学園きってのクールビューティー・ミーメがやってきた。

『・・・君たち、なにをしている?もうすぐ授業が始まるぞ?』
『あら、ミーメ、丁度いいところに。ちょっとハーゲンに一言言ってくださいませんか?』
ジークにそう言われたものの、ミーメはハーゲンを一瞥しただけで。
『私には関係ない』
それだけ言って、さっさと自分の席に着いてしまった。

その時、教室のドアが開いて、大柄な女性が入ってきた。
それはこの教室の担任であるトール先生だ。
彼女は2メートルは優に超すほどの大女なのだ。
『はい、みなさん、お静かに。それでは授業を始めますよ』


こうして、アスガルド聖女子学園の一日は始まるのである・・・



あとがき

はい、言わずと知れた、「マリア様がみてる」のパクリです。
なんだか書きたくなったので・・・
というか、ただ神闘士たちが女装してオカマ化してるだけかもしれません・・・^^;
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