ゲームの達人・2


(ジークフリートの災難編)

なぜか突然、シドの部屋で、シドとバドとハーゲンと脱衣麻雀をすることになったジークフリート。
バドはそうとう酒が入っているようで、その目は据わって、普段以上にガラも悪くなっているようだ。
ハーゲンは相変わらずタバコをすぱすぱ吹かしては、麻雀に夢中になっている。
トールはパンツ一枚という姿で部屋の隅に転がされているし。
そしてシドは、まるで品定めでもするかのような妖しい視線でジークフリートを見てる。
これが普段の普通のシドだったら、ジークフリートもそれはそれで嬉しいのだが、今のシドは明らかに別人と化しているので、正直怖い。
そして・・・・ゲームの時間は始まった!

「リーチ、一発!」
「ツモ」
「ロン」
「タンヤオ」
「イーペーコウ」
などなど意味不明の単語を叫んでは、次々と上がっていくシド、バド、ハーゲン。
そしてびりっケツはジークフリートただ1人になってしまった。
(し、しまったあ!!私は麻雀などしたことがないからぜっんぜん分からん!!)
今ごろ麻雀未経験でルールさえ知らなかったことに気づくジークフリート。
遅い・・・、遅すぎる!
これでは負けて当然だ。
というか、別名「はめられた」とも言うが。

「ふっ、どうしたジーク?、まだ上がれねえのか?」
「残りはお前1人だぞ?」
「さあ、どうする?」
「・・・・・くっ!」
危うし、ジークフリート!
このままでは明らかに負けで脱衣されてしまう!
なんとか、この危機を脱っさなければ!
「そ、それよりお前達、どうせ麻雀するのなら、もっと大勢のほうがいいだろう?、ミーメやアルベリッヒやフェンリルも呼んだらどうだ?」
「ふーん、そんなこと言って誤魔化そうとしても無駄だぜ。それに、あいつらが麻雀なんかするタマかよ?」
「うっ・・・、それはそうだが・・・・」
「さあ、ジーク、とっとと諦めて観念したらどうなんだ?、大丈夫、痛くしないからさ・・・」
「は?なにを・・・」
シドが邪笑と共に、ジークフリートに迫ってくる。
「まっ!待て待て、シド!、おい、お前らもなんとかしてくれ!」
とバドとハーゲンに助けを求めるも、バドは相当酒が回ったらしく、すでに机に突っ伏して寝ていた。
ハーゲンはそんな寝ているバドの顔になにやら油性マジックでイタズラ描きなどしていた。
「お前ら、なに子供みたいなことしてるんだ!?」
そうこうしてる内にもシドがジークフリートの腕をぐっと掴むと、自分の方に引き寄せてきた。
「!?」
「さあジーク、負けたんだから当然脱いでもらおうか!」
言うが早いか、シドはジークフリートを押し倒すと、馬乗りになって、強引に上着を脱がしにかかる。
「こら、やめないか!」
「ふーん、ジークってやっぱ、いいガタイしてんのな」
上着を脱がされ、素肌の胸板をシドに撫でられて思わずぞくぞく感じてしまうジークフリート。
その時!
「あっはっは!こりゃ傑作だ!さっそくフレア様にもお見せしなくては!」
バドの寝顔に落書きしていたハーゲンがなにやらバカ笑いして、部屋を飛び出していった。
どうやらフレアを呼びに行ったらしいのだが。
「ま、待て!!こんな現場をフレア様にお見せするわけには!!」
今、この部屋には、机に突っ伏し、顔にらくがきされたバドや、パンツ一枚のトール、それにシドに馬乗りにされ、かつ上着を脱がされ、なにやら妖しいムードのシドとジークフリートがいるのだ。
こんなところをとてもフレアには見せられない。が、ハーゲンを止めようにも、シドに馬乗りにされて動けなかった。
「シド!いい加減どいてくれ!フレア様が来られたら困るだろう?」
「いや、別に、いいんじゃねえの?」
「よくないわー!!」
バドやトールに助けを求めようにも、バドはともかく、トールまでいつの間にかパンツ一丁のままで寝ていた。
「お前ら・・・そんな格好で寝るなよ・・・」
呆れるジークフリート。
いや、今は人のことよりも、ジークフリート自身がヤバイ状態なのだ。
そうこうしている内にも、シドに完全に上着を脱がされ半裸にされていた。
さらに下半身にまで手を伸ばしてくるシドを、なんとか抵抗しつつ、やがて来るであろうフレアのことも気がかりでならない。


危うし!ジークフリート!!
彼はこのままシドに喰われてしまうのか!?
そしてフレアにその現場を観られてしまうのか!?
さあ、どうする!?



あとがき

またも続きものでごめんなさい。
というか、全然まーじゃんのこと分かりませんでしたから、適当に書いてしまいました。
ごめんね、Yさん^^;
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